ジャンル論

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トロッコ(芥川龍之介)

分かりやすい反面、まとめにくい作品である。乱暴な言い方をすれば作品の完成度が低く、さらに多くの初歩的ミスが指摘される。この作品を考えるポイントは次の3つになるだろう。
1.この作品はテーマ小説か。テーマ小説ならばテーマは何か。
2.大人になった良平を、ラストで唐突に登場させた意図は何か。
3.作者のミスを探す。芥川には不本意だろうが、間違い探しは教室を盛り上げるに違いない。

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夢十夜(夏目漱石)

『夢十夜』は実験的な作品集であり、作品ごとに世界観もテイストも違う。その上で、第一夜と第六夜はつかみどころがない。この二作品について納得できる読みを提示するには、解釈コードを選ぶ必要があり、それぞれに異なる解釈コードを考えるべきだろう。
特に注意するべきは第六夜の解釈コードで、これを誤ると第六夜は、訳の分からない作品になってしまう。

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故郷(魯迅)

20年ぶりに故郷に帰った主人公が、子供時代に友人だったルントーの現在の姿を見て衝撃を受ける。ルントーは主人公にとってヒーローだったからである。
主人公は魯迅の分身であるが決して彼自身ではなく、社会常識などに問題がある。そんな主人公が最後に語る「新しい社会」をどのように考えるべきか。
また、実家には多くの訪問者があったが、そこからヤンおばさんを選び、彼女について詳しく書いたのはなぜだろう。

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鏡(村上春樹)

「自分自身が一番怖い」と聞いてピンと来る人は少ないだろう。さらに、「自分自身」がどれくらい怖いのか、その恐ろしさが分かる人はさらに少ないと思う。この作品は、「自分自身の怖さ」が最大級の恐怖であることを寓話的に語っている。
「自分自身の怖さ」について考えさせるとともに、村上春樹の巧みな語りが確認できる作品でもある。

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